あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。
クリニックは今日1月4日までがお休みです。ご迷惑をおかけしますがご容赦ください。
それにしても、今年のお正月は暖かかったですね。
私は九州にいたのですが、過去には雪が降ったりしていたのに、今年はコートなしでも平気なくらいでした。
今年初めて冬コミに行った知り合いも、聞かされたよりも全然寒くなかったそうです。
言われてみれば、乾燥肌の患者さんも例年より少ないような。
(まあ、冬の入浴時には石鹸の使用を控えるなどの生活習慣が浸透してきたからかもしれませんが)
毎冬繰り返される患者さんとの、
「ヒルドイドをいっぱいください!」
「はぁ、まあ限度がありますからねぇ」
「できる限りたくさんください!」
というやり取りをあまりせずに済んでる気がします。
保湿はもちろん重要ですし、ヒルドイドやビーソフテンは非常に良いお薬です。
純粋に医療のことだけを言えば、日本国民全員が1日1回全身に塗布することを推奨したい。
でもそれじゃあ、きっと保険診療って破たんしちゃいますよねぇ。
じゃあ保険を使わずに、市販品を買ってもらうことにしたらいいのでしょうか?
現在はヒルドイドのジェネリックが各社から販売され薬局で買えるようになっていますが、
最安値で25gチューブが1300円くらいします。
25gは体格にもよりますが、成人の全身に塗ったら1週間もたない。
つまり保険を使わないと、保湿剤だけに1日200円払うってことになります・・・これは、ちょっと厳しいかな。
「医療費が足りないから、保険が利くのは重病だけにして、軽症の治療は自費にしたらいい。保湿剤なんてとんでもない」
という意見は、大学病院の先生なんかからよく言われることです。
現実に、うがい薬や湿布薬なんかはどんどん処方しづらくなっています。
たしかに医療費は足りてませんし、重病の人の治療をしないわけにはいきません。
でもそうすると、あまり病気をしない多くの国民が保険料を払うだけでなんの恩恵もない、ってことになっちゃいますよね。
なんとも、難しい話です。
まあ、そもそもお金がないのが原因なので、景気が良くなってお給料が上がって税収がバーンと増えれば解決する話なんでしょうが、それも期待薄ですからねぇ。
なんか、新年早々辛気臭くなってしまいましたね。すみません。
とにかく、そんなこんなで、今年も森皮フ科クリニック、そしてこのブログにお付き合いください。ではでは、