児玉龍彦先生

森皮フ科クリニック院長の中央林間日記 は移転しました。

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ここ数日、児玉先生がニュースに出てらっしゃいますね。
20年ぶりくらいに、ご尊顔を拝見して大変懐かしい気持ちになりました。



私が先生にお会いしたのは学生実習ときで、当時先生は第三内科(東大でも一番のエリートが行くところです)の病棟医長でした。



先生は、その頃すでに華々しい研究の成果を収めておられ、噂では薬剤の特許も持っているとかなんとかで、東大でも一、二を争う天才なんだと友人に教えてもらった記憶があります。


先生は単に優秀だったというだけではありません。
そのころ研修医の環境はけっして良いものとはいえず、とくに医師勤務室の椅子なんかはボロボロのパイプ椅子みたいなヤツでした。ところが第三内科だけは当時珍しい5本足の座り心地のいい椅子で、これは「若い医学者にも良い環境を与えるべき」という児玉先生のお考えから、児玉先生が私費で寄贈なさったものだったそうです。


今回の児玉先生の一連の御発言・御活動も、先生の公共心や正義感にあふれたものだと納得できます。ここのところ東大の学者の頭を抱えるような発言が続いておりましたので、ほっと胸を撫で下ろすことができました。



ちなみにその第三内科での学生実習のとき、当時から私は皮膚科志望で他の科の勉強に非常に不熱心でした。児玉先生からの質問にもほとんど答えることが出来ません。
あまりの不出来に呆れた児玉先生から、
「キミは絶対、皮膚科以外の道に進んじゃダメだからな」
と、きつく言い渡されました。……ダメじゃん
それで、そのときの指示を守って、私は迷わず皮膚科に入局し、今に至っております。つまりいってみれば児玉先生は森皮フ科クリニックの産み親なわけです(まあ、なんだかネガティブな産みの親ですが)。

とにかく、聡明で正しいことを言う先生でした。
もういっそのこと児玉先生が総理大臣になってくれればいいのに……