手足口病の患者さんが増えています。
有名な病気なので名前を知らない方はいないと思います。
「ウィルスによって感染し、掌・足裏・口腔内に水疱様の発疹が多発する」
というのがよくあるこの病気の説明です。ただ今年の手足口病は発疹の場所が非定型的、つまり肘やひざなど通常と違う場所に発症するケースが多いようです。
しかしこれも考えてみれば、特に不思議な話ではありません。
なぜなら手足口病はウィルスの病気ですが、「手足口病ウィルス」というものが存在するわけではないのです。コクサッキーウィルスA16型やエンテロウィルス71型などのいくつかのウィルスが病気の原因になります。
そして、これらのウィルスはジアノッティ症候群という違う病気をひきおこすこともあります。ジアノッティ症候群とは、頬や下腿中心に丘疹を多発する病気です。
つまり同じウィルスに感染しても、発現する病気の症状は違うことがあるわけです。
共通するのは、
○皮疹の拡大が急である(1-2日でわっと出てきます)。
○痒みはあるけど軽度。
という点くらいでしょうか?
いずれにしても自然治癒する病気なので御心配は要りませんが、痒みや痛みには対症療法を行いますので、怪しいなと思ったら受診なさってください。
なんか、まじめな話ですみません。
それはさておき、今月のクリニックのおススメ治療は「水光注射」です。
興味のある方はクリニックまで、ご連絡ください。